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瑠璃の宝石 アニメ 第10話「ワンセンテンスの廃線路」感想 伊万里さんがんばる

マンガン鉱石を求めて廃線跡へ、その歴史も知れるお話。

採集では初めて凪がお休みで、伊万里さんが瑠璃と硝子を連れていくことに。

本人も瑠璃も不安になるけど、硝子の伊万里への信頼は揺るぎません。凪と伊万里のおっぱ(ry

鉱山と小説

冒頭は行く予定の鉱山跡地がモデルになっている昔の小説 「鉱石(いし)を運んだ男たち」 を読む伊万里。

検索しても同タイトルの本は見つかりませんでしたが、戦前戦後あたりに反映した鉱山とその周辺の街を舞台にした小説は結構あるようです。

文献大好きっ子の伊万里に対して、そんなに興味がない凪。対比が面白いです。

研究の論文以外のアウトプットとして、自分のような一般人が気軽に読める小説や新書は、専門研究に興味を持つきっかけとなるので貴重です。

みんな長袖 衣替え?

物語中の季節が変わったのか、険しい山道のためか、みんな長袖、少し厚めの服になっている気がします。台風もあったし秋ですかね。

瑠璃は下に長袖タイツ系、シャツやパンツは半袖、とアクティブな服装。

制限速度65km

しばらく山を歩いて線路に到着。65という制限速度の標識が。

鉱石満載の列車で65km/h制限は、想像より速い。

山でカーブも多く遠心力も凄いだろうし、もうちょっとゆっくり走っているイメージでしたが、下りは逆に速くなりすぎるのを抑えるためでしょうか。

自然の人間の関わりの描写がよい

瑠璃の宝石はメインテーマ的には地学や鉱石学なので自然科学ですが、単純に自然だけを描くのではなく、これまでも工場やダム、シーグラス、そして今回の廃線跡など人間の営みをうまく絡めてくるのが上手く面白いです。

伊万里は線路脇に落ちていたマンガン鉱石を見つけ、昔走っていた機関車に思いを馳せます。

途中のトンネルが崩落

通る予定だった廃鉱山前のトンネルが崩落して通れなくなっていました。

なんとか行きたい瑠璃と硝子ですが、伊万里は無理せず引き返すことに。

未成年ふたりを連れているので、当然の正しい判断です。

引き返しながら線路脇に貨車から落ちたマンガン鉱石を探すことに。

黄鉄鉱は硫酸になる

今までも何度も出てきた黄鉄鉱。

空気中で水と反応して硫酸鉄と硫酸になるという話が出てきます。

昔は硫酸の原料としても使っていたようです。

足尾銅山の公害問題などは日本史でなんとなく学びましたが、この作品で解像度が上がりました。

現在進行系のリチウム鉱山の環境汚染なども気になります。

菱マンガン鉱が敷石に

線路脇に落ちていた鉱石は質の低いバラ輝石でしたが、敷石として使われていた石は質の高い菱マンガン鉱(ひし、ではなくりょう)でした。

結晶がひし形なので菱がつく模様。菱を「りょう」と読むのは知らなかった。

菱マンガン鉱が敷石に使われているのは、貴重な鉱物であること、鉱物の危険性、そのために設けられる規制も知っている伊万里は、 普通 ではあり得ないとずっと疑問に感じつつも、帰路につきます。

引きのキャラの顔かわいい

俯瞰のシーンだと、キャラの目が縦線になってますが、それがまたちゃんとかわいいです。

答えは小説の中に

研究室に戻り、菱マンガン鉱を見つめる伊万里。

最初は本にしか興味がなかった伊万里ですが、瑠璃のようにキラキラが純粋に好きになってきてるでしょうか。

そして、小説の続きを読むと、台風で崩れた敷石の代わりに、応急処置として鉱石を敷石に使うシーンが。

普通にはあり得ないことが起きた答えは、台風と 戦争 でした。

戦争にも必須な鉄の還元のために、何としても急いでマンガン鉱石を届ける必要があったんでしょうか。

ただ廃線で終わらなかった

ただ廃線跡を歩いて鉱石探しだけでなく、鉱石の危険性、歴史、戦争と鉱石の関係など、いろいろな要素が絡み合ういいお話でした。

まだAmazon Prime Videoでレーティングが13+

たしかに凪と伊万里の魅惑ボディは満載でしたが、なぜかまだAmazon Prime Videoで 13+ が付きました。

第3話に引続き2つ目ですが、今回は3話ほど刺激的なシーンはなかったような。

共通点とすれば、結構危険なところに入ってることでしょうか。

関連リンク

「瑠璃の宝石」TVアニメ公式サイト

公式YouTube動画

日本のあちこちイッテ鉱!

も~っと!鉱物生活のススメ!

予告動画

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